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AV監督の帝王といわれながら、倒産などの逆境を味わった経験がある村西とおる氏(60)が、飯島愛さんの死に追悼手記を寄せた。
彼女とは一緒にAVを作りはしませんでしたが、16−17年前、新潟ローカルのお色気番組で一緒にお仕事をしたのが最初の出会いでした。彼女はタレントのお仕事も始めていたころ。非常に神経が繊細な、いわば、りっしんべんのない「全身生感帯」の持ち主でございました。
休憩時間でも、広告代理店のお偉いさんにお茶を出したり、肩をもんだりして、とても気を配っていた。「ロケ現場を見に行くんだけど、一緒に行かない?」って誘っても、彼女はプライベートな理由で断ることはせず、「はーい、行きます!」と素直についてきた。当時から、「こうやって周囲に気に入られて、のし上がっていくんだな、このコは」と思いましたね。
彼女には、裸になって勝負してきた人にしかない凄みというのがあった。援助交際、整形、AVという修羅場をくぐり抜け、メジャーな舞台にまでのし上がった「飯島愛」、清濁合わせて飲んで壮絶な人生を歩んでいるのに、さわやかな「飯島愛」。自分をどこまで客観視できていたのでしょうか。
TBSの「サンデー・ジャポン」でお話ししていたときも、とても礼儀正しかったですが、私は、担当のディレクターに「AV時代のことは絶対に触れないで」と言われていました。
彼女は反抗的で、投げやりな気持ちでAVに出演していたのでございましょう。非常にトラウマになっていたんだと思います。AVに出た過去が向こう傷になって世間に評価されたということを彼女は消化できていなかったのではないか。
素敵なパートナーと出会って、AVに出た過去がマイナスにならず幸せに生きているコもいますが、周りが彼女のさみしい部分、「生感帯」の繊細さをどれだけ理解していたのでしょうか。
36歳という女盛りなのに、たった1人で亡くなって、知人に発見されるなんて…。胸につまりますね。
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